人目が気にならない、心までひらける家。【お施主様インタビュー】
斑鳩町 / 30代ご夫婦 / 約33坪・3LDK +WIC/ 中庭・吹き抜けのあるお住まい
― 夜勤明けでもぐっすり眠れる、光と中庭のある住まい ―
法隆寺駅から徒歩14分。落ち着いた住宅街の一角に、薄いグレーのシンプルな家が静かに佇んでいます。外からは窓の位置さえ見えない、凛とした表情。それでいて、家の中には自然光がたっぷり差し込む明るい空間が広がっています。
この家に住むのは、30代のK様ご夫婦。ご主人は隣町の工場で生産管理のお仕事をされており、夜勤もあるシフト制勤務。海外出身の奥様は、日本語を学びながら系列会社の工場で働いておられます。そんなおふたりが「視線を気にせず、安心して過ごせる家」をかたちにするまでの過程を伺いました。

■「法隆寺駅の近くで、いい土地がなかなか見つからなくて…」
家づくりを考えたきっかけは、「家賃をずっと払い続けるのはもったいない」というごく自然な想いからでした。「法隆寺駅の近くという条件で探していたんですが、なかなか希望に合う土地が見つからなくて…」とご主人。
ようやく出会えたのが、現在の土地。建築条件付きの分譲地で、施工会社は福井工務店に決まっていました。
「正直その時点では、どんな会社かよく知らなかったんです。でも、この土地がとても気に入って。まずは“ここに住みたい”という想いで決めました」
■「普通の家でいい」と思っていた。でも、出会いは想像以上だった
家を建てることは決まっていたものの、最初は「よくある間取りで十分」と思っていたというご夫婦。
「でも、福井工務店さんと設計士の塚本さんの合同セミナーに参加し、“外からの視線を気にせず、明るく開放的に暮らす”という考え方にすごく共感したんです。ただ建てるだけじゃなく、“どう暮らすか”まで一緒に考えてくれる姿勢が嬉しかったですね」
「土地をきっかけに出会った会社でしたけど、今は“ここにお願いして本当によかった”と思えます。仲介会社を通していいご縁があって、運が良かったなと思っています」と、ご主人は振り返ります。
■家の中は明るく開放的。だけど、外からの視線は感じない
ご夫婦が何より大切にしたのは、「周囲の視線を気にせず、明るく快適に暮らせること」
「中庭と吹き抜けから光がたっぷり入るので、1日中とても明るいんです。でも、外壁にはほとんど窓がないので、カーテンを閉めることもなく、誰かに見られている感覚もありません。想像以上に快適です」

■中庭に紅葉。これからの季節が楽しみに
中庭には、ご夫婦で悩んだ末に紅葉を1本植えました。
「落ち葉が大変かなと思って相談したら、落葉の少ない品種を提案してくれて。今は青々とした葉が涼しげで、秋に色づいていくのが楽しみです」
晴れた日は中庭で七輪を出して、お肉やお魚を焼いて食べることもあります。
「外で焼けるので、においが家の中に残らないし、油はねなんかも気にしなくていいんです。外からの視線も気にならないから、すごく気楽に楽しめて。後片付けもすぐで、思っていたよりずっと気軽にできるんですよ。わざわざ海やキャンプ場に行かなくても、家でこうしてアウトドア気分を味わえるのは贅沢ですよね」と笑うご主人。

ある日、その様子を写真に撮ってSNSにアップしたところ、「高そうな家に住んでるね!」と友人からコメントが届いたそうです。
「実はそんなに高くないんですよ」とご夫婦は口をそろえて笑います。
「大手のメーカーさんや設計事務所にお願いすると、同じような間取りでももっと高くなるって聞きますし…。そう思うと、私たちの等身大の予算で、こうして心地よく、ちょっと誇らしく思える家が建てられたこと。それが何より嬉しかったですね」と話してくれました。
■スタディスペースは、家族の“共有席”
また、リビングの吹き抜け上にはスタディスペースを設けています。今は奥様が日本語の勉強に集中する場所として活用されており、毎日コツコツと努力を重ねるその姿は、ご主人はもちろん、周囲の人たちにも前向きな気持ちを与えてくれます。
「少しでも日本の生活に馴染みたい」「家づくりや仕事のコミュニケーションをもっとスムーズにしたい」という想いで、単語帳を手に取り、ノートに書き取り、丁寧に言葉を覚えていく奥様。ときにはご主人と並んで机に向かうこともあるそうで、まさにご夫婦で学びを支え合う、温かな時間がそこに流れています。
このスペースは将来、お子様ができたときに宿題や読書をする場としても活用できるようにと、ご夫婦で思いを込めて設けられたもの。家族みんなが自由に使える“共有の学びの場所”として、これからの暮らしに自然と寄り添い続けていくはずです。
■気づいたら外で工事をしていた…?と思うほどの静けさ
「夜勤明けに、明るい時間に寝ることが多いんですが、本当に静かで。あるとき外で工事が始まっていたのに、ぜんぜん気づかなかったくらいなんです」とご主人。
その理由は、外周部にほとんど窓をつくらず、さらに気密性を高めた設計。視線も音も遮り、心から落ち着くことができる住まいを実現しています。
■奥様の「伝えたい気持ち」が家づくりを動かした
奥様は日本語の読み書きに苦手意識があるそうですが、ご主人のサポートのもと、打ち合わせの場でも一生懸命に気持ちを伝えてくださいました。
「もっと日本に馴染みたい、まわりの人とちゃんとコミュニケーションをとりたいという思いが強く感じられました。ご夫婦で日本語を一緒に勉強しておられて、その姿勢がとても素敵でした」と、担当者も語ります。
■「福井工務店は、話しやすい人たちがいる工務店です」
「引き渡しの時期を早めてもらうなど、無理もお願いしました。でも、毎回ちゃんと話を聞いてくれて、こちらの気持ちに寄り添って提案してくれる。職人さんたちも話しやすくて、本当にいい工務店さんだと思います」
「視線が気になるのは嫌。でも明るくて開放的な家にしたい」
そんな方に、福井工務店の家づくりはきっとフィットするはずです。
■ご協力、ありがとうございました。
K様、このたびはお忙しいなかインタビューと撮影にご協力いただき、誠にありがとうございました。
言葉にしづらいこだわりや、思い描いていた理想の暮らしを、ひとつずつ丁寧に私たちに伝えてくださったおかげで、私たちも精一杯、家づくりに向き合うことができました。
これからも、おふたりで支え合いながら、季節のうつろいや日々の時間をゆっくり楽しんでいかれますように。
末永く、快適で幸せな暮らしが続いていくことを心より願っています。

原稿:取締役 福井開人